施設のお知らせ
2015.12.3
介護職員初任者研修も12日目が終わり、丁度折り返しです。
講義は基礎的な内容から医療行為の定義、障害の定義・理解や障害者総合支援法など、より専門的な内容になってきています。
他の事業所による研修では、高齢者分野を主としていますが、当法人の講師陣には、障害者(児)施設の職員もいるため、障害者(児)分野の事例も交えた内容をお伝えすることで、幅広く福祉について学んでいただけるよう努めています。
「介護福祉サービスと医療との連帯」の科目では講師を当法人の作業療法士が務め、これまでの介護職員による講義とはまた違った視点で職種間の連携について考えていただきました。家庭や福祉職場で実践できるリハビリテーションの方法や脳トレのレクリエーションの体験では「五十肩にも効果のある新聞紙を使ったリハビリ」や「同時に2つの作業を遂行するトレーニング」等、みなさん楽しみながら学んでおられました。
「障害の理解」の講義の中では、高次脳機能障害や発達障害児の療育に関する事例を紹介しながら学んでいただきました。高次脳機能障害のある方とのコミュニケーション場面では意思疎通が難しいこともたくさんあります。実際、何度も怒鳴られたり、同じ質問を繰り返されたり….支援する側も精神的に辛くなることもあるようです。
利用者の特性を理解して寄り添える人がプロ(専門職)であり、支援するときは利用者の思いにしっかりと耳を傾ける事が大切で、支援者の思いだけで支援につなげようとしないこと、必要であっても支援を押しつけるのではなく支援者が援助を選択出来るよう情報提供していく力を身に付けていってほしいことなど事例を通して講義の中で伝えています。
(法人事務局 青木)