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施設のお知らせ

法人事務局

2017.01.13

風通しをよくするために取り組んできたこと ~桃山学園~


 去る12月15日(木)、京都市内の京都市保健福祉局会議室にて、「身体拘束・虐待に係る「集団研修」」が開催され、そこで、桃山学園での虐待防止の取組み実践例を発表するよう京都市担当課から依頼を受けました。

 昨年度の虐待事案発生以来、深い反省と信頼回復をめざし、周囲の方々からサポートいただきながら、施設でも法人全体でも取り組んできているところであり、その取組みへの評価もいただいたのかなと依頼を嬉しく思いました。

 当日、21事業所から26名の施設関係者の皆さんが参加される中、桃山学園児童支援課 次長の則枝が、「風通しの良い職場環境を目指して」というタイトルで発表いたしました。

桃山学園 則枝次長発表

桃山学園 則枝次長が発表

発生当時、虐待防止への認識や対応の甘さを指摘されたことから、虐待防止委員会の体制強化、外部委員さんからの意見・指導、職員研修の徹底、自己点検や法人内点検の仕組み構築等、職員や組織の意識改革等に着手したことなど順を追って発表しました。

 途中、うまくいかなかった取り組みもあったこと、特に業務のマンネリ化や個人の経験や考えに依存した支援の改善は、自分たちでは客観視できないことから、可能な限り保護者の皆さんや外部の専門職の方々・法人内の他業種の職員に定期訪問いただくことや、支援内容を検討する会議でアドバイスいただき、施設の風通しをよくするように努めたことを強調していました。

 そのうち、チーム連携を強めるには、職員間のコミュニケーション活性化が必要として気づきノート(自分の思いをつぶやきあったり、文字上での意見交換を行うノート)や、グッジョブカード(他職員のよかったところ、感謝の気持ちを付箋に記入し、共有スペースに掲示)等新しい提案が、職員のほうからあがるようになり、少しずつ職場の雰囲気が変化しはじめ、自発的な学習会に発展していったことも紹介しました。

グッジョブカードが好評!

グッジョブカードが好評!

 

 発表の最後、「1年半が経過して、少しずつ変化が目に見えてきたものの、だからといって安心できるというものではなく、今、この一瞬においても不適切な行為は発生する可能性があるという認識を持ち、忘れることなく取組み続けていきます」と力強く述べて発表を終えました。

発表後に感想を尋ねると、「また自分自身のハードルをあげたかな・・・」とつぶやいていましたが、発表させていただいたことで改めて今後への決意も固まったのかなと感じましたし、私たち事業団職員皆が、同じように風化させることなく心に留めて、共に努力し続けていかねばなと思いました。

 このような発表の場を提供いただきましたことに感謝しますとともに、評価いただいたことを励みにこれからも努力いたします。           (法人事務局 川端)