施設のお知らせ
2024.12.9
11月28日に明治国際医療大学と連携して、最新医学に関する知識・技術の習得を目的とする研修会を開催しました。
今回は、鍼灸学部准教授の田口玲奈先生を講師としてお招きして、「婦人科疾患に対する鍼灸治療」をテーマに開催しました。
講演では、まず、思春期、成熟期、更年期、老年期などの女性のライフステージごとの健康課題を先進的な技術で解決するフェムテック(女性と技術を合わせた造語)の普及が注目を浴びており、鍼灸治療は、古くから女性のライフステージにおいて広く利用され
てきたことを紹介されました。
今回の研修会では、主に月経困難症や月経前症候群、月経前不快気分障害など月経随伴症状に対する鍼灸治療について、ご講義いただきました。
実技指導では、月経随伴症状に対する鍼通電療法についてご指導いただきました。
月経随伴症状の原因としてセロトニンの低下が注目されており、ホルモンの過不足やビタミンの欠乏、生活環境・社会環境の変化などの説もあり、未だ解明されていないことろですが、鍼通電療法は様々な神経伝達物質の分泌を促すことから、症状の軽減を得ることができると考えられています。
田口先生、貴重なご講演ありがとうございました。