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視力障害者福祉センター

2023.07.10

自治会主催のレクリエーションで日帰りバス旅行に行ってきました


 6月30日(金)、利用者自治会主催のレクリエーションで、滋賀県長浜のモグサ工場の見学に行ってきました。
 モグサとは、ヨモギの葉からつくられる綿のようなもので、お灸として小さくひねって使うものです。ドラッグストアなどで売られている千年灸の材料でもあります。
 今回は、株式会社山正(やましょう)さんのお世話になって、普段実習で使っているモグサがどのように作られるのかを見せていただくことができました。

写真1 出発前、視力センター集合時

 貸し切りバスに揺られて約2時間。山正さんの工場に到着すると、さっそくモグサの良い香りが皆さんを出迎えてくれました。
 工場の中に入っていくと、そこには様々な用具がところ狭しとひしめきあっていました。

 

 そして職員さんがモグサが作られていく過程に沿って、一つ一つの用具について説明してくださいました。

写真2 乾燥室

 

 天日干ししたヨモギの葉を、さらにカラカラに乾かすための棚。熱風をあてることで、ヨモギの葉に100度にもなる熱を加えます。

写真3 石臼1

写真4 石臼2

 乾燥させた葉を細かくすりつぶすための石臼。目のこまかさで1番から3番の石臼がありました。石臼で引かれた葉は、最後には粉末のように細かくなっていました。

写真5 長どおし

 細かくなった粉末から必要な成分をとりだすためのふるい。長どおしと呼ばれる用具です。竹であまれた用具の中を通すことで、余分な成分がふるい落とされます。

写真6 唐箕1

 ふるい分けられたモグサの成分から、さらにゴミを除去するための唐箕(とうみ)。風車のような用具の中にモグサを入れると、ゴミが除去されて出てきます。長くかけるほど、より良質なモグサになります。

写真7 唐箕2

 お話の中で、作業中に発火するアクシデントが起こることや、近年、モグサの材料となるヨモギの葉を採集する人が減ってきていること、職員さんがなぜモグサ工場で働くことになったかなど、興味深いお話を聞くこともできました。

 工場で熱心に見学をした後は、場所を長浜の観光スポット黒壁スクエアに変えて昼食です。
 今回は郷土料理をふるまうお店、成駒家さんにお邪魔しました。
 近江牛の鍋やローストビーフ、琵琶マスやフナのおつくりなど、滋賀県ならではのおいしいお料理をいただくことができました。
 利用者さんと職員が一緒に、わいわい楽しく食事を楽しみました。

 昼食後は、グループに分かれて黒壁スクエアの散策をしました。
 オルゴール館で癒しの音色に耳を傾ける人、見た目も黒い黒壁ソフトクリームを食べる人、お土産のお菓子を買う人など、それぞれに自由時間を楽しんでいました。
 気になっていたかりんとうまんじゅうのお店が臨時休業で、途方にくれている人もいました。

 勉強に食事に、散策に、短い時間ながら目いっぱい楽しめた一日になりました。
 身心ともにリフレッシュして、また勉強や実習に勤しんでいけそうです。

(池谷)