本文へジャンプ

京都府社会福祉事業団ロゴ

ページ全体の彩度を変更します。
お問合せ

TOP

施設のお知らせ

附属リハビリテーション病院

2024.05.31

KOBE2024世界パラ陸上競技選手権大会


 

 

 

 

この度、当院の今井整形外科医長が2024年5月17日から25日にかけて開催されたKOBE2024世界パラ陸上競技選手権大会に競技会場の副責任者として、大会期間中の救護活動のトレーニング指導および競技中の外傷発生時の責任者として従事してきました(ゼッケン18番が今井整形外科医長です)。

 

本大会は、Pre Hospital Immediate Care In Sport(PHICIS)というスポーツ現場における病院前医療の手技に則って救護活動を行いました。毎日、セッション前にパラ陸上競技で起こりうる最悪の事態(心停止や車いす競技中のクラッシュ)を想定し、うつぶせに倒れた選手の気道確保や全身状態の把握、医務室まで安全には首ための搬送の手順などを繰り返し練習しました。

 

幸い生命を脅かす大きな事故はありませんでしたが、大会期間中に車いすレースでのクラッシュが4件あり、その他にも肉離れなど多数の外傷が発生しました。トリアージおよび指示を出す役、指示を競技会場にいるメディカルチームに伝達する役、安全に搬送する役など、各医療従事者がワンチームとして行動することで、選手が安心して試合に臨むことができたと思います。また、本活動が神戸新聞にも取り上げられたことは、大会救護の重要性が注目されてきた証拠だと感じました。

 

今回の経験は、病院においても地震や火災などの災害時にどのようにチームとして行動するかの計画にも応用できると考えます。地域の皆様にも還元できるよう精進していきます。

 

神戸新聞の記事

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202405/0017684827.shtml